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7話 ていまー?

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-06-23 22:00:25

 ルシアスはその異様な光景に足を止め、恐る恐る振り返った。彼女の目に映ったのは、レティアの足元に座り込むような態勢を取るノクスたち。さっきまで彼らの凶暴な姿に怯えていたはずなのに、今はまるで従順な飼い犬のように振る舞っている。その場の状況が全く理解できず、ルシアスは呆然とした表情を浮かべた。

「……な、なにこれ!? なんで、こんなことになってるの!?」ルシアスは目を見開いたまま、声を絞り出すように言った。その言葉には恐れと混乱、そして少しの苛立ちが混じっていた。

 一方で、レティアはその緊迫した空気を全く意に介さず、無邪気な笑顔を浮かべた。「ほら、オオカミさんたちはいい子なの。ね、いい子でしょ?」彼女がそう言うと、ノクスたちは尻尾を振るような仕草を見せ、レティアにさらに近寄った。

「いい子!? あれが!? どうしてこんなことになってるのか、ちゃんと説明してよ!」ルシアスは声を張り上げるも、ノクスたちに対する恐怖心が抜けきらず、その場で固まっている。彼女の強気な口調とは裏腹に、呆然とした姿はどこか無力感を醸し出していた。

 レティアはそんな彼女を見て軽く首を傾げながら、笑顔をキープしていた。「えっとねぇ、オオカミさんたち、わたしと遊んでるだけなんだよぉ♪」あまりにもマイペースな説明に、ルシアスはますます混乱を深める。

「遊んでる!? あれが遊んでるっていうの!? 信じられない……完全に理解不能だわ……」ルシアスは頭を抱えながらその場に立ち尽くし、まだ状況を飲み込めずにいる自分を必死に奮い立たせようとしていた。

「あのね、わたしたち、ただ追いかけっこをしていただけなのっ♪」

 レティアはにぱぁっと無邪気な笑顔を浮かべながら、ルシアスを見上げて言った。その天真爛漫な様子に、ルシアスは一瞬言葉を失う。

「あ、あっそぅ……」

 納得できないという表情で、ルシアスはぷいっと顔を逸らしてつぶやいた。しかし事実として、ノクスたちはレティアの指示に従いきちんと立ち止まり、待機していた。その様子を見て、ルシアスは複雑な心情に陥る。

 ——「テイマー」という可能性

「……あ、そうか。レティア、あんたテイマーだったのね。それで納得できるわ。うん。きっとそうね……」

 ルシアスは自分に言い聞かせるように呟きながら納得した様子を見せるが、その直後、ふと真剣な表情になり、地面をじっと見つめて考え込むような仕草を始めた。

 その間も、レティアは変わらず微笑みながらルシアスを見つめている。まるでルシアスの思考を覗き込むかのように、無邪気な視線を送っていた。

「そういえばテイマーって……強さが同等かそれ以上の相手じゃないとテイムできないって聞いたことがあるんだけど……」

 ルシアスは考え込むように首を傾げ、ぽつりと呟いた。その言葉には、レティアに対する新たな疑念と好奇心が含まれていた。

「ていまー? ていむぅ?」

 レティアもまた同じように首を傾げ、不思議そうにルシアスに聞き返した。その仕草には純粋さが溢れており、彼女が「テイマー」や「テイム」という言葉の意味を本当に知らないことが感じ取れた。

 ルシアスはレティアの無邪気な反応に、さらに困惑しながらも頭の中でいくつもの考えが巡り始めていた。その様子を横目に見ているレティアは変わらずにこにこと笑顔を浮かべている。

 テイマーという職種は、冒険者の中でも珍しい部類に入り、滅多にその姿を目にすることがなかった。ルシアスが知る限りでは噂話で聞いた程度のもので、その内容は『テイマーは戦闘の役に立たない。荷物運びや先行偵察が主な役割』というものだった。

 しかし、ノクスたちの姿を目の前にして、その噂話が間違っていることを痛感する。レティアの指示に従い、大人しく待機するノクスたちの姿は、従順さと力強さの両方を兼ね備えていた。それを考えると、どうしても過去に聞いた話が信じられず、ルシアスは思わず声を張り上げてしまった。

「いや、思いっきり……戦闘の役に立つじゃん! 荷物運びとか言ってた人たち、何だったのよ!?」

 その瞬間、緊張の糸が切れたようにルシアスは大きくため息をつき、安堵の気持ちに押されるようにその場へ座り込んでしまった。足の力が抜けるほどに焦りと混乱していた自分を思い返しながら、静かに深呼吸をする。

 隣に座ったレティアは、そんなルシアスの様子を全く気にすることなく、ニコニコと笑顔を浮かべている。

 ——新たな呼び名と芽生える友情

「ねぇ、ねぇ。ルーシーは、冒険者なのかなぁ?」

 レティアは、ふと思いついて「ルーシー」と呼んでみた。なんとなくこの呼び方なら喜んでくれそうな気がしたからだ。

「は? なによ、急に馴れ馴れしく呼ばないでよね!」

 ルシアスは一瞬驚いたように目を見開き、ぷいっと顔を逸らす。だが、次の瞬間には小さな声で恥ずかしそうに付け加えた。

「べ……べつに……いいけどっ」

 その反応に気づいていないのか、レティアはさらに言葉を重ねる。「ルーシーって冒険者さんなの? すごいねー♪」無邪気な笑顔で見つめられ、ルシアスは思わず頬を赤らめた。

「……そうよ! これでも冒険者なのよ! あんたには、ちょっと早いかもだけどね!」

 ルシアスは自信満々に胸を張り、レティアを誇らしげに見つめた。だが、その誇らしさを照れ隠しに変えるかのように目を逸らした瞬間、再びレティアが声を弾ませる。

「わぁ……ルーシーは、冒険者さんなんだ! かっこいー♪」

 青く澄んだ純粋な瞳でキラキラと見つめられたルシアスは、心のどこかがくすぐられるような感覚に襲われ、思わず視線をそらしてしまった。

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